上下反転した漢字①

「上下反転した漢字」と言われると、ぱっと思いつかないかもしれません。今回は上下反転した字を紹介していきます。上下反転した字が含まれている字(𢨋など)も取り扱います。


目次

  1. ➊「𠕄」について
  2. ➋「𠄔」について
  3. ➌「𢨋」について
  4. まとめ

➊𠕄

「凹」の反対「𠕄」。この漢字は、物が低く垂れているさまを表します。読み方はドウ、ノウです

この漢字を見て、「書き順はなんだろう」と思った人がいると思います。この漢字は、5画で書き、 上から順に 丨、𠃍、一、丨、㇈ の順番で書きます。

さらに、この漢字の左に口をつけた「𫩦」という字があります。これは広東語※1という中国の言語で使われ、主に「搇𫩦」という熟語で使われることがあります。これは平らにする、軽くたたくといった意味です。

また、この漢字の左に氵をつけた「𲨿」(U+32A3F)という字もあります。これも広東語で、湿った、濡れたといった意味です。

※1 広東語(かんとんご)はマカオや香港、広東省で話される言語。母国語話者は3000万人。

※画像は「漢字辞典オンライン」から引用、書き順は諸説あるが「漢典」を参考。

➋𠄔

「予」の反対の「𠄔」。この漢字は「幻」の本字※2と言われています。なので読みもまぼろしです。

書き順はなんと紙をさかさまにして書くという何とも書きずらい字となっています。

予の成り立ちは、杼(ひ)(機織機にある糸みたいなもの)からできていて、その杼をさかさまにすると、幻という意味になるらしい。ただなぜさかさまにするとまぼろしになるのかはまだ解明されていない。

※2 本字とは、漢字の成り立ちからすると正しい字だが、世間一般にはそうとは思われていない漢字のこと。

※画像は「漢字辞典オンライン」から引用、書き順は諸説あるが「漢典」を参考。

➌𢨋

「或」と「或」の反対を上下に組み合わせた字。読み方は、そむ(く)、もと(る)ハイ、ホツ

或という字は国という意味。これは2つの国が対立して争っていることを表している。

現在は「悖」という字の異体字※3ということになっている。「悖」は漢検1級の字で、𢨋と同じ意味+盛んという意味がある。

「悖」は「背」に書き換えてもよいと書かれている。

さらに、𢨋を含む漢字として、以下のようなものがある。

※3 異体字とは、提示された漢字と意味も読みも同じである字のこと。例えば 「国」と「國」など。

※画像は𢨋のみ「漢字辞典オンライン」から引用、他の字は「字統网」から引用。

まとめ

漢字には、上下反対の漢字があることが分かったと思います。日常で使うことは少ないかもしれませんが、漢字の形に対して少しでも興味を持ってもらえたら幸栄と思いこの記事を作りました。

他にもまた見つけていない上下反対の字はたくさんあるので、探してみたら面白いと思います。

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